「2階の自室だけ遅い…よし、中継機(リピーター)を買おう!」
とAmazonを開いているあなた、その購入、ちょっと待ってください。
2階だけ遅く感じる原因の多くは“電波の弱さ”ではなく、ルーターの手前にある次の3つの落とし穴です。
- 落とし穴① 契約速度が古い(100M/200Mのまま、実質VDSLなど)
- 落とし穴② ONU(黒い箱)や宅内配線が古い(ポート/熱/ケーブル規格で詰まる)
- 落とし穴③ 回線方式がPPPoE(IPv4)で夜に渋滞(IPoE/IPv6で回避できる)
この3つにハマっていると、中継機を置いても 「遅い回線を2階に延長するだけ」で、100%お金が溶けます。

「師匠…2階だけ遅いから中継機買う!」

「待て。“入口(契約/ONU/回線方式)”が細いと、延長しても水は増えない。まず落とし穴チェックだ。」
【錯覚】なぜ「2階“だけ”遅い」と勘違いしてしまうのか?

1階では“ギリギリ”使えてしまうから、電波のせいだと思い込む
たとえば大元の実効速度が 50Mbpsしか出ていない家でも、1階のルーター近くなら動画は見られます。
でも2階に上がると壁・床を越える過程でさらに落ちて、5Mbpsになった瞬間に「くるくる」「カクつき」が始まる。
つまり、2階が悪いというより“元が弱いから、2階で破綻して見える”という錯覚が起きます。
中継機は「遅い電波」をそのまま遠くへ運ぶだけ
中継機は“速度を生む装置”ではありません。
大元(入口)が細いなら、延長ホースを繋いでも水量は増えない。ここを見誤ると、改善しない買い物になります。
【比較表】中継機を買う前の「3つの落とし穴」一撃チェック
| 落とし穴 | 契約速度 | ONU・宅内配線 | 回線方式(PPPoE/IPoE) |
| 典型症状 | 昔から同じ契約 遅いのが当たり前 | ルーターだけ新しい ONUや配線は放置 | 夜21〜24時だけ激遅 昼は普通 |
| すぐ分かる確認 | 契約プラン名を見る 100M/200M/VDSL注意 | ONU型番・ポート ONU⇄ルーターのLAN規格 | ルーターの接続方式 IPv6テストで確認 |
| 直し方(最短) | 1G/10Gへ見直し or 乗り換え | ONU交換相談 CAT6Aへ更新 | IPoE(IPv6)へ移行 対応回線へ乗り換え |
落とし穴① あなたの「契約速度」は最大何メガですか?

10年前から同じ光回線を使っている人は要注意
「光回線=1ギガ」と思いがちですが、昔のプランのまま(最大100Mbps/200Mbpsなど)で、毎月そこそこ払っている人は普通にいます。
2階の不満は、まず “契約の上限”が低いせいかもしれません。
契約速度の確認手順(1分)
- 請求書・マイページで「プラン名」を確認
- 「1ギガ」「10ギガ」「100M」「マンションVDSL」などの記載を見る
- 分からなければサポートに「契約の最大速度(品目)」を聞く
1ギガと10ギガ、何が違う?
ここで大事なのは「最大値」より “余裕”です。
家族同時視聴や2階ゲーム環境は、回線に余裕があるほど安定します。
(ただし、次の落とし穴②③で詰まっていたら10Gでも無意味)
落とし穴② 部屋の隅にある「ONU」と「壁内配線」の寿命

「ルーターは新しい。でも黒い箱(ONU)は10年もの」
これ、めちゃくちゃ多いです。
ONU(光回線終端装置)は古いとトラブルが出やすい
ONUは光信号をネット信号に変換する“入口の心臓部”。基本はレンタルです。
不具合が疑われる場合、NTT東日本はWeb受付で状況確認のうえ、機器交換や修理予約に進める旨を案内しています。
(NTT西日本も故障が疑われる場合は診断→交換対応の案内があります。)
こんな症状があればONU疑い
- 触ると異常に熱い/夏だけ切れる
- たまにリンクが落ちる(再起動で一時回復)
- ルーターを変えても改善ゼロ
ONUの「ポート」が100Mbpsで詰まってるケースもある
古い機器や構成によっては、どこかが 100Mbps(100BASE-TX)で頭打ちになることがあります。
特に注意は「ONU⇄ルーターのLANケーブル」と「壁内LAN配線」。
ONU⇄ルーターのLANケーブルがCAT5なら100Mbpsで死亡
CAT5は100Mbpsまで、CAT5eは1Gbpsまで…という整理がされています。
つまり、せっかく1ギガ契約でも CAT5を挟んだ瞬間に1/10になります。
戸建て特有の罠「壁内LAN配線」が古規格
情報コンセント(壁内配線)で1階→2階を繋いでいる家は、壁内のケーブルが古いと速度が出ません。
この場合、2階だけ遅く感じやすい(1階はONU直近で速いから)。

「“ルーターの性能”より先に、“入口の配管(ONU/ケーブル)”を見ろ。」

「CAT5って…見た目じゃ分からんやつ!」
落とし穴③ 夜だけ2階が遅いなら「回線方式(IPv4/PPPoE)」の渋滞

PPPoEは“網終端装置”で混雑しやすい
NTT東日本の解説では、PPPoE接続はフレッツ網とISP接続に「網終端装置」を使い、利用者が集中する時間帯に輻輳(アクセス集中による遅延)が発生しやすい、と説明されています。
IIJの技術記事でも、混雑は網終端装置の増設や利用増によって発生し得ることが説明されています。
つまり、夜だけ遅い=Wi-Fiのせいじゃないことが多い。
IPoE(IPv6)なら混雑ポイントを避けやすい
IPoE/IPv6は、仕組み上PPPoEの混雑影響を受けにくい方向の接続として説明されています(ただし対応プロバイダ・対応ルーターが必要)。
10秒でできる「IPv6接続」確認
OCNの解説でも、IPv6接続確認サイト(IPv6テストサイト)で手軽にチェックできる、と案内されています。
例:IPv6テスト(表示はIPv6の有無・優先度など)
【実践】中継機を買う前にやる「3分チェック手順」完全版
- ① 契約速度を確認する(100M/200M/VDSLを炙り出す)
- → ここが低いなら中継機は後回し。
- ② ONUの型番・設置年数・発熱を確認する(黒い箱)
- → 不安定なら、まず交換相談。NTT東日本は不具合時の交換申告窓口を案内しています。
- ③ ONU⇄ルーターのLANケーブル規格を見る(CAT5で死ぬ)
- → CAT6Aへ(まずここだけでも改善する人多い)。
- ④ 夜だけ遅いかをチェック(昼 vs 夜)
- → 夜だけなら回線方式(PPPoE)やプロバイダ混雑疑い。
- ⑤ IPv6(IPoE)で繋がっているか確認
- → PPPoEなら、対応プラン/ルーターでIPoEへ移行検討。
【解決策】全部見直してダメなら「回線乗り換え」が一番安くて確実
古いプラン変更より、乗り換えの方が“機器ごと最新”になりやすい
プロバイダ変更やプラン変更は、費用や工事が発生することがあります。
それなら、キャッシュバックで環境を一新し、ONUやルーター周りも“最新世代”に寄せる方がトータル得になるケースが多いです。
迷ったらここ
- ゲーマー・夜間も安定を最優先:オンラインゲーム向け光回線おすすめ5選(上位3社をチェック)
- 違約金負担+高額CBで一気に乗り換え:【2026年最新】光回線乗り換えキャンペーン最強ランキング
回線が整ったら、最後に「中継機」か「メッシュWi-Fi」を選べばいい
入口(契約速度・ONU・回線方式)が整って初めて、2階対策の機器が効きます。
ここでようやく「中継機を置く」「メッシュで家全体を覆う」を検討すると、失敗しません。

「順番を間違えると、ずっと課金しても直らないってことか…」

「そう。“入口→家の中”の順が鉄則。」
よくある質問(Q&A)
- ONUのランプが変(点滅/消灯)なんだけど?
- まずは再起動、それでも改善しないなら機器交換相談。NTT東日本は不具合に伴う交換申告をWebで案内しています。
- IPv6にしたい。プロバイダに電話すれば無料?
- ケース次第ですが、まずは「対応状況」と「対応ルーター」を確認。IPv6確認はテストサイトで手軽にできます。
- 工事できない賃貸ならどうする?
- 中継機より先に、工事不要で“入口”を作る方が早いことがあります。
⇒置くだけWi-Fiおすすめ4選(工事待ちゼロ)
⇒ゲーマー向けホームルーターおすすめランキング
まとめ:中継機を買うのは「家の入り口(契約・ONU・回線方式)」を直してから!
- 2階だけ遅いのは“電波”ではなく、入口が弱いせいで破綻していることが多い
- 契約速度/ONU・配線/PPPoE→IPoE の3点を先に潰す
- ゲーマー・夜間も安定を最優先:オンラインゲーム向け光回線おすすめ5選(上位3社をチェック)
- 違約金負担+高額CBで一気に乗り換え:【2026年最新】光回線乗り換えキャンペーン最強ランキング

元家電量販店店長。在職中は1万人以上のお客様のネット環境相談に対応。「専門用語が難しすぎる」「結局どれが安いの?」という声を現場で聞き続けてきました。 店頭ではノルマがあって言えなかった「本当にコスパの良い回線」や「無駄なオプションの断捨離術」を忖度なしで発信中。あなたのライフスタイルに最適な“正解”を一緒に見つけましょう。





